源氏物語花筐・プロフィール

2021年1月19日 幻冬舎より出版

「源氏物語花筐」は岸本久美子が三年間に亘って続けて来たブログ「岸本久美子の風信帖」の100篇を超える記事から58篇を選んでまとめたものです。四季折々私たちが目にしている風物を源氏物語の中の場面と重ね、写真と原文、解説で構成しています。
前書きの一部をご紹介します。

愛宕山の左右に橙色の夕焼けが広がり、やがて、比叡山の肩から満月がゆっくり顔を覗かせる―――この同じ光景を紫式部も見たのだ。京都の地形は千年前とほぼ同じで、平安京の町のつくりは今も残る。源氏物語に描かれた四季折々の風物の一端は、今、私たちの目の前にあるのだ。そう思った時から、目に映るあれこれを源氏物語と結び付けて考えるようになった。そんな思いを伝えたくて始めた源氏物語ブログからこの本が生まれた。



プロフィール(岸本久美子)
山口県山口市出身。お茶の水女子大学国文科卒業。山紫水明の地京都に憧れて東京から移り住む。京都市立高校で国語教育に携わるかたわら、源氏物語を中心とする王朝文学関係の市民講座・講演の講師として活動。一方で、大阪中央公会堂などでの、現代から古典に及ぶ幅広い作品の朗読公演も回を重ねている。
現在京都市立高校非常勤講師