告知

概要▼

紫のゆかりを尋ねて
   ――紫の上の姿を追う
 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。月二回全一二回で完結の予定です。前回と同じく引用した原文は「新潮日本古典集成」によります。

1  童女(わらはべ)    
2  若草          
3  海松ぶさ(みるぶさ)  
4  藻塩          
5  遠方人(をちかたびと) 
6  岩間の水        
7  千年の春        
8  香壺(かうご)     
9  うつろふ青葉      
10 木綿鬘(ゆふかづら)  
11 琴の音         
12 萩のうは露      

「光源氏の一生」と同様にYouTubeチャンネルと各ポッドキャストから同時配信いたします。 

INDEX

「岸本久美子と読む源氏物語」のご案内

源氏物語と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべられますか。雅な王朝文化の世界、優美な恋の物語――という方が多いかもしれません。作者紫式部も始めはそういう物語を書くつもりでした。美貌と叡智の権化のようなスーパーヒーロー光源氏を主人公に据え、彼が、様々な恋を経験しながら、栄華の道を登り詰めるという昔物語の型通りのお話になるはずでした。ところが、書き進む中で彼女の中に何かが起こりました。本当の事が書きたい、絵空事に終わらない物語が書きたいという欲求が芽生えたのです。
そして源氏物語は光源氏という主人公を巡る「愛と恋の物語」から、「老いと悔いの物語」へと変貌したのです。AIとKOIの物語からOIとKUIの物語へ。ローマ字で表記してみると一文字だけの違いですが、随分印象が違います。
さあご一緒にその光源氏の一生を辿ってみましょう。
このサイトでは、原文の朗読と解説によって、源氏物語の流れを追って光源氏の一生を辿ります。月2回、全24回で完結の予定です。

なお、引用した原文はすべて「新潮日本古典集成」によるものです。

岸本久美子と読む源氏物語(毎月第一、第三金曜日配信)
2021年2月5日(金)「一、長恨歌」

TRAILER(予告編)

2021年1月31日公開


「光源氏の一生を辿る」

  長恨歌   ~桐壺
二  予言    ~桐壺
三  みづら   ~桐壺
四  恋の狩人  ~帚木、空蝉、夕顔
五  紫のゆかり ~若紫・末摘花
六  紅葉の賀  ~紅葉賀
七  花の宴   ~花宴、葵
八  葵     ~葵、賢木
九  逆風    ~賢木、花散里
十  漂泊    ~須磨、明石
十一 復帰    ~明石、澪標
十二 絵合 ~澪標、蓬生、関屋、絵合
十三 松風    ~松風、薄雲
十四 薄墨桜   ~薄雲
十五 変遷    ~朝顔、乙女
十六 玉鬘 ~玉鬘、初音、胡蝶、蛍、
        常夏、篝火

十七 野分 ~野分、行幸、藤袴、真木柱
十八 栄華    ~梅が枝、藤裏葉
十九 若菜    ~若菜上
二〇 満願    ~若菜下
二一 明け暗れ  ~若菜下
二二 熾火    ~若菜下
二三 柏木    ~柏木、横笛、鈴虫
           、夕霧
二四 幻     ~御法、幻